カテゴリ
以前の記事
2017年 08月 2015年 02月 2014年 09月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 お気に入りCD
フリーペーパー
『bigband!』の サイトはコチラ! http://bigband-jazz.jp 検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2014.9.26.fri.
Motion Blue Yokohama 東京中低域 〜アドルフ・サックス生誕二百周年記念ツアー2014〜 僕はロックが好きだ。BIGBAND!なんていう雑誌を発行しているが、 実はロックを今でも聴いているのだ。 遙か昔、幼気な中学生だった僕は、不良仲間に誘われて はじめて武道館にディープ・パープルを見に行った。 ステージ上に城壁のように並べられたマーシャルから発せられる 重低音のギターサウンドは、 我が家にあったちゃっちいオーディオでしか知らなかった ロックの概念を覆すに十分なインパクトがあった。 攻撃的なまでの大音量によって武道館の床から伝わってくる振動に体が硬直し、 瞬きも忘れて2時間の公演を凝視していたことを思い出す。 *このときの音があまりに大きく、 問題となりそれ以降PAの音量に規制がかかることとなる。 この頃のハードロックというものはやたらと音が大きく、 そのことにひとつの魅力を感じていたことは確かだ。 しかし、音楽にはどんなジャンルであっても響きが重要なファクターとしてあり、 そこに力をもっているものに対して僕は「ロック」を感じる。 最前列で聴いたベートーベンの交響曲の チェロやコントラバスの血湧き肉躍る響きはまさにロックだった。 この日は、横浜の港を望む赤煉瓦がおしゃれな外観の モーションブルー・ヨコハマで、バリトンサックス11人の 「東京中低域」というバンドの公演があった。 この楽器、ビッグバンドでは主に低音を受け持っており、 どちらかというと地味な印象。 しかし高音も美しい響きを持ち合わせておりとても魅力的な楽器だ。 11人による室内楽的美しいハーモニーを勝手に想像していたのだが、 演奏が始まるやその憶測ははやくも打ち砕かれた。 まさに重低音!ユニゾンによるノンビブラートの音塊は 会場全体に響き渡り観客を圧倒する。 また、ステージを縦横に動きながら演奏することで音を立体的に感じることができ、 このバンドのユニークでありながら大きな特徴となっている。 黒ずくめで無表情なメンバーは、ややパフォーマー然とした出で立ちながら、 発せられる音は人間の声のように表現が豊かで色彩感がある。 なによりジャズやクラシックといったジャンルに捕らわれない自由な発想が魅力的で、 オリジナリティーに富んだものばかり。 リーダーの水谷紹氏がジャズ出身ではないからなのか、 攻撃的でフリーキーな曲想でありながらさまざまな音楽的要素がちりばめられていて、 聴いていて飽きることがない。 バリトンサックスという単一楽器11本という制限を最大限に活かした表現は、 斬新でありながら、音楽の大きな可能性を提示してくれたロックなライブだった。 東京中低域 水谷 紹、鬼頭哲、松本卓也、宇田川寅蔵、上運天淳市、山本昌人、 町田長右衛門、山中ヒデ之、RIO、永田コーセー、筒井洋一 (以上bs)
by bigband-jazz
| 2014-09-26 16:40
|
ファン申請 |
||